群馬県・林温泉

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※観光客用ではありません、と長野原町役場で言われてしまったが、その泉質は観光客を唸らせる・・・
 
林温泉 かたくりの湯 ナトリウム・カルシウム塩化物泉 源泉?度
 
林、とは、長野原町の一地区の名前で、その地区内にある温泉だからこの名前なのだろう。
八ツ場ダム建築が急ピッチで進む2012年1月現在、まだ存続はしているが、もともと住民慰撫のために建設されたという噂の温泉銭湯だから、タイムリミットはあまり残されていないのかもしれない。
 
場所は草津に到る新道を進み、長野原草津駅手前で林地区はコチラ、という小さな看板を進んだ先の神社の手前の一般企業の敷地内と隣接した場所だ。なかなか探すのが大変だった・・・。なお、「かたくり」という小さな道案内板は、かたくり群生地を指すものなので、ひっかからないように。
 
ここは近隣住民は入浴タダ。部外者は300円をボックスに支払うのがしきたりになっているようだ。
浴場は非常に狭いが天井が抜けていて見た目より快適だ。湯は無色透明で、家庭的なポリバスが一つあり、そこに源泉が掛け流しされている。源泉湯樋に並んで水道があるから、加温はされていないのだと思う。実に良質だ。
扉を開けて最初に気がつくのは、その油臭であろう。これまで僕は、新潟県・新津温泉、月岡温泉と油臭が強烈な温泉を知っているが、ここも同種の温泉である。ここは、浴場が小さいだけあってその香りも非常に強烈である。こんな素晴らしい湯が、住民慰撫のために設置されているとは・・・国交省恐るべし。
 
草津に飽きたら、そこにたどり着くまでの温泉に入浴することを強くオススメする。それも、いつまでも入れるとは限らない。人間の営みの中で生まれ、消えていく。なんとも儚いカタクリの花のような湯であった・・・。
 
なお、火曜日と金曜日は清掃日のため、午前中は入浴できないので、ご注意されたし。
(2012.1)
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↑確かに観光客用ではない湯船。だが天井は抜けていて快適↓
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群馬・吾妻線沿線を車で走っても草津を断念できる勇敢な温泉さんからのレビューです。
株式会社スタッフ、有限会社大公が目印だ、ということでした。
水にしずむまえに、しずむかどうかわかりませんが、みなさまどうぞ。
 
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