福島県・高湯温泉

 
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高湯温泉 高湯共同浴場ゆったり館 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型) 源泉51度
 
 福島市より北西の道を30分くらい上っていくと高湯温泉郷に入る。ゆったり館は公営の施設だ。
公営でも完全放流掛け流しと謳っているだけあって、泉質に優れた見事な温泉である。
湯の色は乳白色と薄い黄緑が混じった、代表的な硫黄泉の色である。湯の花は、すぐ南の野地温泉よりは少ないが、それでもしっかりと浮かんでいる。酸性の湯なので、しばらく入っていると肌がツルツルしてくる。ちょっとした傷ならこの湯に入るだけで直ってしまいそうだ。
源泉が施設より地下60mと非常に近いためもあり、ガスによる災害を防止するためということで、シャワーがない、露天風呂しかない。よって冬の髭剃りには勇気が要るだろう。実に寒い・・・。
酸性の湯だが、髭剃り痕にピリピリ来ない。単なる酸性だけの湯でない事は、成分豊かな泉質からもわかるというもの。
浴槽も小さいが、僕が入った時は、老若男女マナー良く静かに入っていたのが印象的である。
周囲の温泉宿の多くは昼過ぎに日帰りを終えてしまうので、それ以降に高湯温泉に日帰りではいる場合は、この施設がオススメである。
休憩所もあるのでゆっくりできるだろう・・・。そう、休憩所に地元の観光協会が作っているパウチの案内マニュアルがあるのだが、これがなかなか面白い。未熟者の野蛮な入浴方法に苦言を呈し絶望したふうに、作法を記している。また温泉郷に関する歴史の記述もあり、とても文章が上手いと思った。読ませるマニュアルだ。それほど分量があるものではないが、温泉施設の運営管理者必読の書だと思う。

なお、最近流行の家族風呂もありので、お風呂でいやらしいことをしそうな恋人たちが入っていった。これも震災復興の一つの姿かもしれない。
温泉マニアは福島の湯所を適当に回って巡れば、名湯の地も変わらずに栄え続けるのだろうと思う。
ちなみに、高湯温泉の放射線量がHPで見られる。10月頃の数値ということで、すぐ近くの野地温泉よりは若干高めであった。ご参考までに。
(2011.12)


福島の温泉二連発です!温泉さんだけです!この弱小他力本願風呂具に投稿してくれるのは!
しかしまあ、高放射線の温泉地帯によく入れますねえ・・・。しかも露天ということなので、
思いっきり内部被爆してしまうのではないかと思いますが・・・。
 
温泉さんの話だと、一度福島の空気を吸えば諦めがつくし、気にならなくなるとの事。
私も行ってみるかな・・・?
 
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