斜陽


田母神論文を批判する人々に共通するのは、結論ありきであること。
これは一つの思考停止で、戦略的な考え方を自ら拒否している事であるのは間違いない。

彼らが言っているのは、日本は常に平身低頭して決して野心を見せてはならぬということ。
ここで、自らの野心が活躍する余地のない国際社会に、人々が魅力を感じるか否かについては問題にされない。なぜなら思考が停止しているからである。

これが大多数のマスコミの現場の状況だが、最後の部分だけは反論をしてみる。反論しやすいから。

>現在の政治状況が戦前とそっくりとはいいませんが、麻生太郎首相を筆頭に政治家が相当の覚悟で国政に
>当たらなければ悪夢の再現を招きかねません。
>田母神論文を反面教師に政治家が防衛省自衛隊の抜本改革を断行すべきときです。

まず悪夢の再現などはありえません。
 戦前と戦後で決定的に違うのは、戦後は国民が徹底して腐敗し堕落したと言うこと。
 他国に征服のための一大戦争を行うためには、国民が健全でなければならない。
 公共心がほとんど瓦解している今の日本では、どのような扇動者が現れても、
 戦前時の結束力など期待できない。
 といってもこれはマスコミが繁栄するための必要条件でもあるから、
 彼らは軍の暴走は危険だ、と本気で思っているわけなのだが。

そして自衛隊の抜本改革ということ。
 これは軍上層部から論文の発表の機会を奪ったり、その前に検閲することを求めているのだと思うが、
 そんなことをしてまた自衛隊に足かせを嵌めれば、
 どんどん自衛隊は孤立した組織になる。今の新聞社並みに。
 社会との交流の無い組織は、簡単に自分達だけのことを考えるようになる。つまり腐敗する。
 これは今の霞ヶ関をみれば良くわかるだろう。
 自衛隊の幕僚長が民間の企業とどれだけ癒着があったかはまだわからない。
 だがこのように意見の発表を行う場所を持っていたことは評価するべきではないか。

まあ、マスコミにも抜本的な構造改革が必要であるというこった。
しかしそのためにはトヨタのような企業が去らねばならない。
ということは、一度日本が経済的に死ぬ必要があるということである。

今や日本の腐敗はココまで来た。
誰も彼もががんじがらめで、自由な意見を考えるのはともかく、口に出す事は許されていない。
今回は自衛隊内部からの意見を叩き潰した形になったが、
マスコミの中にも幕僚長と同じ考えを持っている人はきっといるのだろう。
だが彼らは口を閉ざしている。
マスコミでの潮流を知っているから、自らの身を守るために口を閉ざしているのだ。

もう、マスメディアの時代は去った、といわれながらも、連中はまだまだ健在である。
ということは、暫くは今のような息の詰まる、偽善と臆病が支配する風潮が続くだろう。


という前回と同じかたからの愛国心に満ちたちょっとくさい投稿でした。
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