少しずつ、狂い行く時計

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JT木村社長-シガレットと共に取材を受けるも、表情は冴えない。斜陽の愛煙産業と中指のケガの痛みに、笑ってなど居られないのだろう。満身創痍の社長が産経に事説いている姿は、見る者の心を打たずにはいられない。

※画像はいつものとおり、無断転載です。問題があれば、文句を言ってきてください。すぐに消しますよ。


食料価格も上がり、ガソリンも上がり、血圧も上がり、生理も上がる中、タバコ代も当然上がる。

この記事でなによりも注目に値するのは、やはりJTならではの取材写真であろう。
タバコをたしなみながら、取材に応じるその姿は美しい。
アメリカの黄金時代に通じるダンディズムが、漂っているのだ。

今は、不安の時代である。
自らの職にも、家庭的幸福にも、健康にも不安がちらつく。
不安を消し去るには、行動するしかない。
そしてそういった行動は、狂信や全体主義と結びつきやすい。
これは第二次世界大戦を経験してきた人類にはわかるだろうが、
あの大戦が何から始まったかを忘れている人には
考えは及ばないだろう。

全体主義は、不安を消し去る麻薬であるが、乱用を続けていると暴走する。
今の日本もいずれ、暴走を始めてしまうだろう。
日本だけではない。不安に駆られた先進諸国は、
先進国である理由を自らの手で捨て去ってしまうに違いない。
余裕がないというのだから、これは人間の性である。

私としては、そうなるのを一日でも遅らせる努力を、人々はするべきだと考える。
それが、いわゆる、市民の務めであると言えるし、裕福な国の住人らしい姿勢だと思う。
だから、この値上げには反対である。
一気に上げてしまうのは、ヒステリー以外の何者でもない。
タバコに対する特定の人々の憎悪と軽蔑がなければ、このような暴挙はできるはずがない。
寛容さを失った時、先進国は先進国でなくなる。
それは内に対しても、外に対しても同様だ。

福田首相が環境サミットをやったあとだからって、
そんなことは気にする必要はない。
世界中から気にされないのが、今の官邸である。今の日本の姿である。
このような狂気によって、世界から侮蔑されるのだけは避けるべきだろう。

というわけで私もJTを応援したいと思う。
どうせ愛煙家から巻き上げた金も、金にもならず、夢もない、誰にとっても絶望を意味する老人の飼い殺しに使われるのだろうから。

「あなた達は、羊を殺して肉を食すより、その毛を刈り取る方を選ぶべきだろう」
                               ―ローマ皇帝ティベリウス


つー投稿があった。スッパー