西成

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結局、いつもと同じ空騒ぎでしかない。
日本で一番騒動好きの西成の住民が簡単なきっかけで暴発する。
しかしそれも西成署に対する投石で終始するのみ。

朝日新聞はなぜ続いたかとしているが、この程度の騒ぎでは続いたとは言わない。
理念も団結も指導者も欠いているためただのバカ騒ぎに窮し、
お祭り騒ぎはもう終りだということを思い知らされるのだ。

朝日新聞の最後の一文がらしさをあらわしていてよい。
希望と野心と別計画への支援をしてもいいよという感情が見えている。

だが若者が集まったというのもなかなか将来性が在ると思う。
西成はその悲惨と絶望を観光産業として換金することができるだろう。
旧釜ヶ崎として貧困と生活苦と一揆を独占した貧民窟として世界遺産として登録するのも悪くない気がする。
まずなにより新今宮駅をおりたところから、空気が違う。
殺伐としていて五感が研ぎ澄まされる。
駅を降りれば、誰かに見られている気がする。
無意識に財布をかばんの奥深くに入れなおしたりしてしまうし、
時計やピアスも取り外さねば不安で仕方がない。
ベルルッティの靴で来たことを後悔し、背中に冷たいものが走る。

このような修羅の世界を日本で体験するには西成しかないのは間違いないだろう。
今回の騒動をバネに、独占産業にさらなる冴えを見せていって欲しいと思う。

和歌山県民よりの投稿