禍福


細かい軍事的な知識は持たない。
だって関心ないから。

でもそんな脳みそでもなんとなく思うのが、日中友好を絶対・・・とまでは言わないけれどもある程度に阻止しなければならない台湾の立場である。

台湾としては、中国と一つになろうがなるまいが、現在の既得権益層がいる。
この人々の地位と収入と権力を守るためには、現状の外交関係が続いてくれるほうが望ましい。
外交に動きがあってはならない。
そこにきて、福田内閣が中国に対して誠心誠意の心づくしを行う中、
ウソかまことか日中関係に光明が射した。
オリンピック前のこの時期・・・真の友人は己が最も危うい立場にある時に判明するとはよく言ったもの。
福田政権は中国にとっては真の友である。

しかしこの流れを断ち切る必要が台湾政権にはあるわけだ。国民民進を問わず。
なぜなら日中が台湾に対して共同歩調をとれば、それだけ台湾の世論は変わりやすく
現在の政治エリート達は責任を詰め腹を出す事で取らされる恐れが在る。

なもんでこの時期の遊魚船の撃沈事件。これはしてやったり。
それ今だ、というわけで台湾側の過剰ともとれる反・日本キャンペーンが展開された。
領土問題が絡むと、中国も日本に反対せざるを得ない。
棚上げはここに失敗する。
これで日中間に再び緊張感が戻り、台湾は安心していられるという・・・。

つまり日中友好が進むと日台友好は減速してしまう。
多くの新聞が書いているように、国民党が勝利したから反日になったとかは、
そりゃあるだろうけど本質ではないような気がする。
もちろん中国の軍閥に恩を着せるという国民党の意図もあるのだろうけれども。

これは恐らく日中台だけでなく、日中韓、日米中にも当てはまるだろう。
なぜならアメリカは超強大で、中国はまあまあ強大で、日本は中くらいだからだ。
ここで他に大きいのはロシア、中くらいなのは北朝鮮くらいか。小は韓国と台湾。
これはただの力関係なだけであって、行動を起こしたときにあたえるインパクトは小範疇でも当然あなどれないものを発揮する可能性はある。

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