入れ替え戦


能力的にも意欲的にも道徳的にも落ちぶれた今の日本人に新たな血を入れるという考えは良くわかる。
そして新らしくピチピチの生きの良い血は貧しい生簀からくみ上げねばなるまい。
古き貧乏人は去れ、新しい貧乏人は大歓迎!

事の良し悪しは別として、
この法律は、旧来の日本人への警鐘である。
堕落し、腐敗し、遊蕩に耽り、家庭を粉砕した人々への歴史の指摘だろう。
このまま個人が私の個別利害にのみ捕われ社会への貢献と自己犠牲をおろそかにすれば、
この法案は不可避となる。

なぜなら移民を迎え入れるということは、とりあえず政治家達にとっては責任を果たす最も簡単な手段だからである。当然出生率を上げるよりも、だ。

これまで政府は出生率の向上を目指してあれこれ腐心してきたが、
大した効果はない。がっかりしただろう。
微増したというが、ただたんに股間の衝動に正直な貧困層が若干増えただけだろう。
他の連中はみんな孤独で誇りだけ高くて、オナン教を信奉している。

国家の経綸のため、オナン教徒でない連中の奮起に期待するしかないという説には賛成できる。
そして秋葉原や自室に篭もる狂信者達は棄教をしなければならぬ。
そのため、児童ポルノ禁止法案もより進展させて二次元も規制するべきだ。
オナン教徒たちからオナニーをする手段を奪わねばならぬ。
連中が殉教を望むのなら移民をけしかければよい。

とはいえ移民を迎えれれば、いずれこの移民たちも堕落する時を迎える。
そしたらまた移民を迎え入れなければならない、そういった法案がまた作られるだろう。
日本は議会制民主主義の制度を採用する国だから政治家の血筋も時期に淘汰される。
いずれ日本列島に住む人々の象徴となっている無謬の領域にもそれは及ぶ。
これは国家の大改造というよりも、民族の大改造だ。
無数の生と死を繰り返す、苦難の道を歩むことになるのだろう。

民族差別禁止法と銘打つものがあらかじめ準備されるということは、
有形無形の民族差別を避ける事はできないと法律作成者は考えているからだろう。
平和な時代は終った。
日本は諦念のなか老衰するように退化していくことすら許されぬ。

民族の大改造を行うとしたら、よほど考えてやらねば歴史に悪名を残すことになるだろう。


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