堕星

イメージ 1


本日も大勝から大敗へ急転直下の喜劇。
ファンの悲しみは底知れぬ。
どうすればこの事態を打開できるのか。
それを考えるためにも、年間シートを買い続けるファンの心痛を振り返ってみる。

考えてみれば、権藤から森に監督が代わった時に、すべての悪夢が始まった。
今の横浜の悲運の胤を撒いた嫌われ者の森の呪いが未だにこびりついている。
権藤の後、森を入れたのは横浜球団の驕りが原因だ。
勝っても勝ってもファンに背を向けられた森戦法が横浜を狂わせるのには数ヶ月とかからなかった。
所沢で嫌われた森が、世界へのターミナル・横浜で好かれるはずもない。
成績も残せない。
二年とたたず森は追放された。

代わった山下は若返りと積極戦法、ピッチャーデニーによりナインを光で包んだ。
大ちゃん戦略は機能しなかったといわれたが、森の呪縛を清めるのに二年では足りぬ。
ファンはそう考え、負けても負けても大ちゃんを支持し続けたが、
またも球団は圧倒的な成績不振に耐えられず、大ちゃんをクビにする。
我らファンは哀しさで胸が瞑れそうであった。一場の事件もあった。
しかし大ちゃんの植えた種は牛島時代に花咲く。

牛島は大ちゃんの若手を信頼する戦術を継承したといえる。
数年ぶりのAクラスを勝ち取ったのも、牛島の度量の結果だ。
後を継ぐのが森のような頑固者ではどうにもならんが、
それを見ても牛島起用は大ちゃんを追いやった球団にしては悪くない人事であった。
が、たまたま不運の最下位を得た牛島ナインに対して、またしても横浜球団耐えられない。
牛島を追った。
その後の人事は失態を極める。
多村を放ち、小田島を放ち、寺原と仁志を入れた。
これはまずかった。
WBCで名を上げた即席一発野郎の多村と、それまで常に栄光の中にあった寺原を代える。
寺原が不愉快でなかったはずがない。気持ちが定まらぬまま、寺原は横浜入り。
そして誰からも嫌われるという点では仁志は森と同じであった。

このように生え抜きをそろえ育てる気持ちが無いのは横浜も巨人と同じなのである。
これは経営陣の思考停止をなによりも物語っているが、
筆頭株主はTBS。特に落ち目のTBS。なにをやってもダメなTBSである。
大洋漁業の精神は?マルハの胆力は?TBSには一切期待できない。
監督を代えればなんとかなると信じているTBSがやることはあらゆる方面で失敗するということを、みな忘れてはならない。
そして低迷は続く。

横浜の黄金時代は権藤が監督であったが、そのお膳立てをしたのは大矢である。
その大矢を復帰させた横浜球団は正気であったとは思えない。
かつて成功をお膳立てしたが、時代は変わった。
株主も代わり、守護神も変わり、ローズもいない。駒田もいない。鈴木も不調。
かつてうまくいった方法で恐らくは今回も絶望を洗おうと努めた大矢を非難することはできない。
大矢監督が壁に向かって語りかけるという悲劇を現出させたのは無能なTBSである。
そして今日の敗北である。

五点を取って、7-8回で六点とられた。
前の大矢ナインであればすぐに10点でも取り返していただろうが、
今ではそれも望めない。
かつては攻める一方だった横浜が、
いまや残された少ない点数を守るだけである。
そして確実に奪われる。思えばこの現象は落ち目のTBSそのものである。

しかし株主は株主。
今まで以上に人々から軽蔑される不祥事でも起こさない限り、代わりそうもない。
TBSはこれまで下請け制作会社を代えるように監督のクビをすげかえてきたが、
これをやめるべきである。
二年も立たず、実績が出せるはずがない。
まずは安定政権を、TBSが保障してやらねばならない。
大矢監督がダッシュで球団職員やTBS役員に挨拶に行く、とかいう醜態を示しているのは、
TBSの態度が残酷で冷血だからである。
ここでは繰り返さないが、TBSの冷血イズムには歴史と定評がある。
せめてこの真剣勝負のスポーツにおいては、それを捨てて欲しい。

かつてドラマ制作で示した古の美徳を思い起こしてもらいたいのだ。

横浜の優勝を願って止まないが、
メイクドラマをマケドラマにするかどうかは、
この場に至っては球団にかかっている。



◇ 投稿しますた ◇