熊本県・五木温泉

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五木温泉 夢唄
単純温泉
源泉温度26.8度
無色透明無味無臭

哀愁漂う身分格差と貧困の子守唄で有名な五木村の温泉。

五木村は小さく、中心部もそれなりだ。食事をするところも少なく、温泉と食事処が集まったこの温泉施設は地域社会のかなめになっているだろう。こういった施設でキープボトルが陳列しているのを見るのは珍しいかもしれない。湯が出たのは地域にとってなによりだろう。湯船のおっさんたちは、明らかに地元の人が多い。
湯について。

平凡だが良質な単純温泉。源泉温度が低いため加温している。

消毒循環している内湯に、かけ流しの露天。棲み分けができていてよいのではなかろうか。といっても、湯の特質が目立つわけではないから、湯だけで人を招くのも難しそうだ。

温泉の入り口に五木村の空撮写真が並べてある。十数年前に比べて、明らかに村に立つ建物の数が減少している。もしかすると高齢化や若者の流出で空いた建物を区画整理して合理化しているのかもしれないが、人口も減少の一途であることを考えると、五木村の未来が明るいとはなかなか思えないところだ。しかしこれは、日本の地方全てにとって、これから付きまとう出口の見えない問題なのだろう。顕著なのがこの五木村である、というだけで。

湯に浸かりながら、そのような事を思い浮かべたものである。
(2014.11)
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なにやら哀愁漂う温泉レビューでした。
温泉から自治体が見える、と温泉さんは考えているのでしょうが、考えすぎではないでしょうか・・・

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