熊本県・上天草温泉

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上天草温泉 上天草市交流センター スパ・タラソ天草
ナトリウムー塩化物・炭素水素塩泉
源泉42.5度
無色透明無味無臭
 
天草諸島の北からの入り口にあたる上天草は温泉郷である。海っぺりのちょっとした崖に立つこの施設は見るからに公営の施設、海水を混ぜたプールの水が売りということだが、温泉の方ははてさて・・・
 
内湯はほとんど記憶に残らないくらい。消毒のにおいが強く、湯も全然大したことがない。かけ流しているが、間違いなく循環もしている・・・なんの変哲もない公営施設だ。それでも人は多い。言葉を聞き取れなかったので、地元民であることはまず間違いなかろう。まるで異世界だ。
 
それでも露天風呂に行くと心が晴れる。実に素晴らしい。磯の香りが風に運ばれてくるのだ。マリーンスポーツの後に暖かな湯につかり、この香りを楽しめるだけで、わざわざ遠路はるばる上天草まで来た甲斐があったというものだ。
 
ただ安全のためだろう、海への眺望は植栽によって邪魔されている。これが見えれば対岸の島原がしっかりと見えたのだろうか。残念だ。
 
名前が交流センターだから、目的の範囲内の温泉、という理解もできる。

だが、絶好の場所にたつには少々もったいない造りだ。危険かもしれない、頭の悪いガキがけがをするかもしれないし、もしかしたら死ぬかもしれない。それでも、さらに優雅な造りにするべきだろうと僕は思う。
 
露天を拡張し、最低限の植栽規模で済まして、まるで今自分が天空の風呂に入りながら海を眺め、日が暮れれば海の深遠を見つめ続けられる・・・すべて湯につかりながら。

現在指定管理者制度を導入して運営されているようだが、所詮の請負業者では冒険にでるはずもなし。衰退を象徴している。
 
もっとも、歴史的に大人物を生まず、伝統的に民衆の力が強いこのあたりでは不可能かもしれない、などと、思ったものである。わっげんおっげん。
(2013.12)
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今回はなんだか社会分析的な内容でした・・・温泉さん、最近立て続けにいろいろ連絡をくれてアリガトウ!
 
それでは皆様の投稿もお待ちしております!
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