埼玉県・百穴温泉

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※正面。平日の昼だというのに、結構な数の車が止まっているのだ・・・
 
百穴温泉 春奈 メタケイホウ酸泉 源泉?度
 
吉見百穴というと吉見町と東松山市の間にある古代遺跡である。この温泉はその付近にあり、川沿いに存在する。
ネット上に名文があったので、無断引用する。許されたし。

『史跡吉見百穴古墳時代末期の集合墳墓)の近くにある温泉宿で、埼玉県内に現存する温泉(温泉法によって温泉と認められたという意味で、1968年に認可を受ける)としては最も古い温泉である。』

-埼玉の温泉ネット~埼玉県の温泉情報室~(
http://saitmanet.exblog.jp/2504210
 
泉質。癖のない良質な鉱泉を思わせるアルカリ単純泉で、噂では源泉かけ流しらしいが、加水はしているのだろう。体は芯まで温まるし、肌もすべすべに近くなる。味や香りからも湯の質は秩父都幾川鉱泉に似ていると僕は感じた。
 
そしてこの温泉旅館には特筆に価する特徴が多々あり、以下に羅列する。
終戦直後といっても通用する佇まいである。鄙びまくりだ。
・故障したと思われるテレビが山積みになって、ムーディである。
・冬なのだが、館内がひどく冷えている。暖房など一切ついていない。
・だが浴場には熱帯植物が育成しており、錯覚を覚える。
・ここは混浴である。
・女風呂が閉鎖されている。(僕が平日に行ったせいかも。)ので完全混浴である。
・女風呂には荷物を入れるカゴがない。
・女風呂の浴場扉に、「湯からあがったらすぐに鍵を閉めてください」と恐怖の張り紙が貼ってある。
・浴室に女性の逃げ場が無い。
・しかし天井が抜けておらず、湯煙のため相手の姿はぼやけたシルエットでしかわからない。
・植物園の熱帯エリアを思わせるさび付きまくった天井の鉄骨からポタポタと水滴がしたたる。
・タイルも剥がれた箇所が見受けられる。
・壁にペンキをぬりたくった痕が見える。
・タスポがなくてもタバコを購入できそうな強気な自販機が置いてある。
・自販機のジュースの料金が、のきなみ200円であった。
・・・女風呂に関することは、僕の妻の証言による。
 
秩父鄙びた鉱泉旅館が僕は大変好きなのだが、そこからあらゆる施設的長所を取りはがしたものが、ここ春奈である。だが、どのような経緯により、この施設が今存在するのか、想像力が掻き立てられる。
 
以上の特異点を思えば、入浴料1,500円(タオル料200円別途要)も安く感じるというものだ。だが女性が一人、または女性同士で入るのは極めてハードルが高いだろう。なんせ男の視線から逃れる場所がないのだから。それでいて、入浴客はそれなりにある施設だ。旦那か彼氏をボディーガードとして連れていくしかない。
 
妻によると、僕が入る前に女性が一人いたらしいが、施設についてよく知らずに来たのだとしか思えない・・・。
おっさん達へ。オネーチャンの素っ裸を見ることができるかもしれない野生のハンター的スリルを体感したければ、ぜひどうぞ。ただし、見れないことのほうが多いだろう。
 
ハンターと言えば、この施設の裏は射撃場になっている。首都圏から一番近いのが売りだそうだ。興味のある方はどうぞ。
(2011.12)
 
※目印。埼玉の空は灰色が良く映える・・・そんなグレーな世界を貴方へ。
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