福島県・いわき湯本

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※寂しげに佇む銅像。この時は3月11日を、誰もが予想しなかった。今も、我ら観光客の帰還を待っているのだろう。

いわき湯本温泉 遊湯亭 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 源泉59.0度

ここは温泉郷となっていて、町全体が温泉ムード一色。名物はあげまんじゅうかめびかりか。この時はふと、いわきに行きたくなり、携帯で宿を予約して、行ってみた。
宿はとても良い。木造感が強く、とても落ち着ける。狭い場所に立地していたのに、全くそれを感じさせない・・・。

肝心のお湯だが、大変すばらしい。鬼怒川温泉のような強い硫黄の香りだけでなく、肌に滑らかに纏われる薄く濁った湯が気持ちよい。なにより、源泉かけ流しだ。この温泉郷では毎分5tの湯を町全体に放流しているとのことなので、驚くにはあたらないのかもしれないが、この新鮮感は実に楽しい。
僕は酒とめびかりを楽しんだ後、また入浴した。町にも共同浴場はいくつもあったが、きっとどこも同じ程度の湯だろうと、この時はココだけにしか入らなかった。今思えば、もったいない事をしたものだ。

いやはや、今やいわきも覚悟無く気軽に旅行に出かける事が出来ない場所になってしまった。このような事は、僕にとっては悲しい出来事である。お湯だけではない。いわきのめびかりは大変美味しかったが、僕の生きている間に食べることが叶うのだろうか?はやく、放射線の恐怖から解き放たれることを、祈るばかりである。
(2010.12)


とういうわけで、被災地になる前のいわきのレビューでした。
硫黄の香りがプンプンということで、実に良質の湯であることがわかります。
せめて放射線量があと1/3くらいになれば、勇気を振り絞って湯治にいけるのですが・・・
現実はなかなか厳しいですね。

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