埼玉県・秩父七湯

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実にアットホーム!

秩父七湯・千鹿谷鉱泉 アルカリ泉 源泉13.4℃

 大自然あふれるというよりも原自然茂る小鹿野町に、世にも美肌な鉱泉があるということなので、はるばる旅をしてみた。東京から車を運転する事80キロ。大宮を越え、川越を越え、長瀞を越え、秩父を越え、小鹿野の狭い一本道の左手に、伝説の温泉宿があった。
僕が到着したときは、温泉宿に誰も居ないばかりか、どこから入ってよいのかすらわからなかった。日が暮れはじめもじもじしていると、女将さんが戻ってきた。恥じらいながら温泉に入りたいというと、快く案内してくれた。入口を通って驚いたが、玄関に紙で「現在不在ですが、入浴は可能です。」と置手紙があった。やはり、僕のように噂の秘湯を求めて訪ねてくる旅人達が多いのだろう。女将さんに700円を支払って、浴室に入る。

そこは家庭の風呂と大差はない広さで、湯船は年季の入った木で蓋がされていた。湯は循環だが、この大きさであれば、新鮮さは保たれるのだろう。温度は入りやすい設定になっていた。
さあ、メインの源泉は別の蛇口から出る。早速出してみると、これが大変冷たいのだが、ほんのり硫黄臭がする。銀のタライで源泉を受けて触れてみるや、皮膚が驚くほどツルツルになっていく!これはすごい!ここまで皮膚が滑らかになるのは、同じく埼玉の玉川温泉ぐらいだろう!いや、それよりもずっと美肌感は強かった・・・これはオドロキである。

僕の他には誰も客がいなかったので、蛇口を開けっ放しにし、それを背中からかぶってみると大変気持ち良い。天然の水風呂は体にも良く気分も落ち着くと言われているが、これはまさしくそのもの。僕がこれまで入った美肌の湯の中では、最高の泉質であることは間違いないだろう。鉱泉は温泉に足りていない泉質だと心のどこかで思っていたが、ここに来て考えを改める事に決めたのだった。

それにしてもこの旅館、家庭的な湯船の中でこのような源泉を味わえるとは・・・ある意味理想の家かもしれない。
(2011.09)

投稿ありがとうございます!
いただいた写真だと、まんま家庭風呂・・・ここに入るとは、やりますね温泉さん。
置手紙がおいてあるのはスゴイですね。でもだからって勝手に入るのはどうも気がひける・・・余所様の家に勝手に入り込んで勝手に風呂に入ってるような気まずい感じがしますからね。
女将さんが戻って来た温泉さんの幸運にあやかりたいですな!

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