双璧、破られる

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※左がジャーナリズムの守護聖人エラスムス、右が広告業界守護聖人アレティー


詐欺と脅迫、流説の流布と煽動によって100年の栄華を誇ってきた新聞社がついに
傾いていると言う。

ジャーナリズムには二つの部門があると考えられる。
一つは、真実を伝え、深い分析を加え、メディア企業の持つ主義主張に世論を合わせて動かす事である。
これはかの有名なロッテルダムエラスムスからはじまる世界だ。

もう一つは文章を乱発しまくって、様々な人種に対して脅迫と賞賛を繰り返し、良い広告料金を出した顧客に対してはさらなる美辞麗句を投げかけると言う正真正銘のペテンだ。
これはイタリアのピエトロ・アレティーノに始まる

いまやこのアレティーノの分野において、ジャーナリズムは敗退を余儀なくされてるか防戦一方になっている。これは2chやYahoo掲示板などにみられるように、アレティーノのテクニックが万人に齎されたからである。脅迫や美辞麗句、アフィリエイトなど、もはやメディアの独占物ではなくなった。
もちろん個人が行えば、その規模や効果は小さい。大臣一人辞任に追い込むこともできないだろう。
だが、神秘のヴェールはもはや取り払われた。

メディアが真の「マス」でありつづけるには、もはや自分達がエラスムスの世界の人間であることを証明し続けるしかない。
それは平和的を愛し、偽善を笑いのめし、社会悪に対して真正面から向き合う精神だ。
いまのメディアには恐らく決定的にこれが欠落している。
自分達の悪徳には目を瞑る一方、権力者の失敗をあげつらっている。

一般の人々はそろそろメディアのこういう態度にうんざりしているはずだ。
ゆえに、情報改革を達成できたメディアに対しては、
それこそ惜しみない賞賛の嵐がもたらされるにはちがいないと考えられる。

腐敗の源泉である読売新聞には不可能だ。
メディア汚染の張本人の朝日新聞はより状況を悪化させることしかしないだろう。
日経新聞は情報改革には無関心だ。
産経新聞は好戦的なわりに弱すぎる。
公明新聞では話にならない。


となると既存のメディアではないところから生まれるかもしれない。
あるいは海外のメディアの力によって・・・

そうなると、もはや日本人は世界の主役になることすらできないということだ。

ひさびさの投稿でした!
みなさま、投稿をおまちしております!