分別

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人間とは、他人と同じ行動をとるのを好む。
集団からはぐれる恐怖からだけではなく、そのほうが楽しくなりそうな予感がするからだ。
だからそれがつまらなかったりすると落胆もひとしおなのだが、それに懲りることはないのだ。

謝罪広告が、現在はホームページで公表できる。
これは、企業の謝罪行動が、マスメディアから独立した形で行えるという利点がある。
つまり、企業は、無残な攻撃にさらされる可能性を減らす対応がとりえるということだ。
結果、企業のホームページなどへはよほどのことが無ければ行かない怠惰な人間が多いので、
企業は攻撃の回避力を高める力を手にするようになる。

新聞は、マスメディアが選別した情報を、消費者に送るものだ。
頭の弱弱しい連中に押し付けるといってもよい。
ネットは、消費者が情報を選別するのだ。選りすぐるといってもよい。
よって、メディアの企業への影響力の低下は避けられない。
そして企業の受け流し力の向上は、個々の消費者のストレスの増大に繋がる。

ここで、能力ある個人ならば、得意の弁論術を活かして見事な反駁・非難・中傷により企業を再度攻撃できる。
これが上手くいった場合、企業は致命的な損害を蒙る恐れがある。
回避力は高める事ができても、防御力はそのまんまだからだ。
さらに無視されてほぞをかむメディアも、ここぞとばかりに追い討ちをかけるだろう。
マスメディアとネットの双方から攻撃を受ければ、無事ではすまない。

なので、賢い企業はネットとメディアの両方に良い顔をする事が必要である。
なに、そのための金がない?
会社が倒産するよりはましですよ。
つまり、ネットがマスメディアから影響力を奪ったからといって、企業は安心できない。
自社のホームページで回避力を上げつつ、さらにネマワシを怠らない事で、危機に備える事が必要なのだ。

業務量が増えただけだって?
大都市に入る以上、のんびり休めるだなんて思わないことだ。
大都市に生きるということは、大都市を出るまで休めないということだ。
こんな人生がイヤならば、田舎へお帰んなさい。
平穏で退屈で死にそうな生活が待ってるでしょう。
そしてそれを打破する為には、悪徳に染まるしかない。

現代においては、人間の健全さは都市における永遠の競争の中でしか維持されない。
ゆえに、大悪ではなく良い所も持ち合わせている人間という生き物は、本能的に都市に集まるのである。

せっかく、ニュースのリンクを送ってきてくれたのに、
あんまり関係の無いネタでした。
今度からは内容とリンク先を一致させてくださいね。
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