責苦

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この記事の「若者」とは、比較的若い男の事であろう。

本来若者とは、野心と自信に満ちた、傲慢で乱暴で貪欲な、それでいて時代の旗手としての役割をしっかり果たしていたが、今ではその領域が、絶対値を変えないままそっくり女性の世界へ移行している。

これから女性は大変である。
国家の経綸のためには人口が増えねばお話にならないが、子を産むのは女性である。
会社でストレスを溜める男がなぜ結婚と言う危機に挑むかといえば、極論して、夕食と風呂を用意してもらうためであるが、稼げて産める女たちに代わって、男達が同じ辛苦に耐えられるものだろうか。もともと女達だってその辛苦がたまらなく嫌だったに違いないのだし。

自立してもなお言われ続ける。
親からは
「ちゃんとした」結婚をしろ、
会社からは
責任ある地位に着きたいのなら育児休暇などもってのほか、
国からは
子を産んでください、
恋人からは
浮気すんな、
子供からは
かまってかまって、

それでも達成を夢見て日々驀進することで、生命の充実を得るのだろうが、
みんながみんな、そう強いわけではないだろう。
破綻する日は近いような気がする。
その時、親達はくたばっているだろうが、
会社は面倒を見てくれるだろうか。
子供を生んだからといって、日本はかつてのナチス・ドイツのように年金も称号もくれるわけではない。
男達ときたら、女に活躍の場を奪われて魂が抜けてしまっているだろうし、連中は嫉妬深い。
そして出来の良い男は、野心と能力のある女よりも、従順で不幸に耐え得る愚かな女が大好きなのだ。
さらに子供は親にとって幸せの象徴であるが、不幸の胤でもあることは、まず間違いない。

・・・
サントリーは以上の仁義無き戦場を熟知しているに違いないし、
それをコンセプトに添えたのだと思う。

曰く、

もう何も考える必要はない。
酒を飲もう。飲んで全てを忘れよう。
酔わずにいられるか、この苦労の多い世の中で。
酒だけがあたしを裏切らぬ。

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