人気取り

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これはデジタルマガジンの記事に対する感想文です。

まず他国にはインターネット以外にも情報を開示する手段が広く確立されている。
マスメディア、市政府、コミュニティ、はては教会など。
閉鎖的な日本よりもどの分野でも情報の門戸は解放されているので、
わざわざインターネットでそれを行う必然性が少ない。
アナクロニズム云々ではなく、ただ違うだけである。

日本はそういう社会だからこそインターネットが浸透する土壌があり、
それを介した誹謗中傷も同じく浸透する環境にあっただけである。
訴訟に対する対応もそれに沿った形で発展していくだろう。
訴訟があったっていいじゃん。
ネットに生きる企業なら訴訟も名誉の負傷の一つである。

この文章を書いた人は欧米のネット社会を鏡として書いているのだろうか。
欧米では企業や共同体、時にはメディアを通した「誹謗」か「中傷」かはともかく「告発」が実に多い。
この面での人権侵害にひっかかりそうな無責任かつ浅はかな案件は、日本も多いが、日本より圧倒的に多いものだ。

それを前提に置かないで2chやはてなの非難を行っている。
書いている人間だってこんな事は当然念頭においてあるだろうから、
この記事には特定の意思が込められていると見たほうがよい。
それははてなへの盲目的な愛だろう。
2chについては毛嫌いしているようだけど。

なんであれユーザーの対象が拡大する中、
利用者の玉石混合は避けられない。
情報隠匿は特定の企業の専売特許ではないのだし、
愛ゆえであるとしても、断定的な記事は控えたほうがいい。

また、けなして褒めるというやり方は責任回避にしか見えないのでこれも止めたほうがいい。

ところで
この人の「中傷を消さない」事が「中傷を容認している」という論調に従えば、
この記事で非難されている企業等は「情報を開示しない」事で「利用者のプライバシーを守っている」とも言える気がする。
詭弁ではなく、それが掲示板の運営側にとってはファンを獲得し維持する王道なのだろう。


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